英  語  で  G O !

学  年 6  年
実施計画 6月〜12月
全活動時間 35時間
指導者 平山郁芳 中林惠以子 野崎兼司

1 単元目標

○ 身近な英語にふれ,イギリスやアメリカの生活・習慣・文化を調べることを通して,他の国々のことについて目を向ける一歩とする。

2 単元について

 本年度の途中からALTのエマ先生を迎え,英語活動が始まることになった。今後,ますます外国の人々や文化と接触が増える中で,少しでも外国の文化や習慣を知ることは大切であるといえる。
 この総合的な活動「英語でGO!」を通して,日頃から日常生活だけに目が向きがちな子ども達に,世界にはそれぞれ違った生活様式や価値観があることや,反対に同じような習慣や考え方があることを気づかせるとともに,世界の国々や人々に目を向ける一歩としたい。

3 指導計画

出会い・発見
 ・町で見かける英語の看板や見出しを集める。
 ・知っている英語の言葉集めをする。
探求・追求
  ・英語ルーム作りをする。    
  ・イギリスやアメリカの文化や習慣を調べる。
 ・英語を使ってみよう。(日常会話・歌 他)
まとめ・表現
 ・イギリスやアメリカの文化や習慣について,調べたことやわかったことを発表する。


4 学習活動の記録

出会い・発見 :5時間(学級単位で活動)
 ・英語集めと紹介                     (9月中旬 1時間)
 ・イギリスやアメリカについて調べてみたいこと    (9月下旬 1時間)
 ・調査活動班の班分けと個人のめあて         (9月下旬 1時間)
 ・英語で自分の名前の練習と名札作り          (10月上旬 1時間)
 ・ALTのエマ先生との第1回目の授業         (10月16日 1時間)
  はじめてのあいさつ,はじめまして,名前は?
探求・追求・まとめ :15時間(学年の班単位で活動)
 ・第1回班活動                    (10/23 1時間)   オリエンテーション
    班でする活動について話し合い
 ・資料集め(各学級の各班で            (10/24 1時間)
   図書の本,インターネット
 
 ・第2回班活動                    (10/26 1時間)
   班の中で集めた資料の紹介や活動の分担
   発表資料作り,資料集め

〔班で話し合っためあて〕
 @スポーツ・フルーツ班・・・(活動場所 A組)
 イギリスやアメリカ発祥のスポーツを調べる。
 イギリスやアメリカ特産のくだものや野菜を調べる。
 くだものの名前についてカタカナと英語の発音のカードを作って紹介する。
 
Aハロウィン班・・・・・・・(活動場所 B組)
 ハロウィンの由来や様子を知る。なぜオバケ? なぜおかし? なぜカボチャ?
 ハロウィン体験のための道具の制作や英語でのやりとりを調べる。

 Bクリスマス班・・・・・・・(活動場所 C組)
 クリスマスの由来やイギリスでのクリスマスの様子を調べる。日本との違いについても調べる。
 サンタとキリストの関係,ツリーやリースについて。

 Cショップ班・・・・・・・・(活動場所 図工室)
 ハンバーガーショップについて。
 イギリスの人気ハンバーガーと飲み物。
 注文の仕方,イギリスのお金について。
 
 ・第3回班活動                     (10/30 1時間 )
 資料集めや整理,発表資料作り
 
 ・第4回班活動                      (10/31 1時間)
 資料集めや整理,発表資料作り
 
 ・第5回班活動                       (11/2 1時間)
 活動や資料の情報交換
 エマ先生への質問内容検討
 
 ・第6回班活動                       (11/6 2時間)
 資料集めや整理,発表資料作り
 
 ・発表資料作り(各学級で)          (11/7〜12 4時間)
   フルーツとバッジ作りの紹介(フルーツ班)
 
 ・第7回班活動                   (11/13 3時間)
 発表資料作り
 エマ先生との授業 第2回
 ふだんのあいさつ・調子はどう?
 エマ先生への質問コーナー
まとめ・表現・発信 :15時間
 ・第8回班活動               (11/15 2時間)
 発表の練習と手直し
 まとめの活動
 ・ハロウィン班・クリスマス班発表    (11/16 2時間)
・第9回班活動     (11/27 2時間)

・第10回班活動    (12/3 2時間)

・第11回班活動    (12/5 1時間)
 発表を終えた班→発表のまとめ,ホールへの掲示作業,自分達の発表をビデオで振り返り話し合う
 発表がまだの班→発表の準備,練習,手直し
 ・フルーツ,スポーツ,ショップ班の発表           (12/7 2時間)
・第12回班活動     (12/10 2時間)
 発表を終えた班→発表のまとめ,ホールへの掲示作業,自分達の発表をビデオでふり返り話し合う,個人のめあてを追求
 クリスマス班→発表の準備,練習,手直し(ハッピー集会に向けて)
 ・6年ハッピークリスマス会                (12/11 2時間)
  エマ先生との第3回目の授業
  クリスマスグッズを使ったゲーム どっちが好き?
  クリスマス班の発表
  クリスマスの紹介
  クリスマスにちなんだクイズ
  日本の行事(餅つき)紹介
・全校ハッピークリスマス集会でクリスマスについて発表   (12/15 1時間)
以降の活動
 ・発表のまとめ
 ・エマ先生との授業
 第4回目:何曜日?,今日の天気
 第5回目:フルーツショップ
 
〔活動方法〕
─活動方法は2種類─
  @学年全部を4つの班に分かれて活動する。
  A学級で各班に分かれて活動する。
      ※基本的に各班ではクラス単位で調査・制作の役割分担をし,学級単位でも活動できるようにした。

〔発表の形式〕
  @班で調べたことを,文・イラスト・表・クイズ・ペープサート劇・寸劇にしてまとめ,紹介し合う。
  Aまとめた文やイラスト・表・クイズをホールに掲示したり,集会で発表したりして全校に紹介する。

〔ポートフォリオ〕
  @毎時間の活動内容を簡単にワークプリントに記入し,ファイルにとじる。
  A集めた資料やまとめた原稿をファイルにとじたり,各自工夫した形式で残す。
  B発表後の反省や他の班の発表を見た感想をまとめる。
  Cみんなからもらったメッセージをファイルする。

〔評価について〕
  @毎時間ごとに自己評価を文章表現でワークプリントに記入する。(自己評価)
  A担当者が各児童のワークプリントにコメントを入れる。(教師の評価)
  B班の中でお互いの学習の進み具合を紹介しあい,意見交換する。(相互評価)
  C各班の発表を見て,メッセージをタックシールに記入しわたす。(相互評価)
  D自分達の発表をビデオで見て話し合い今後の参考にする。(自己評価・相互評価)


5 授業後の児童の感想等

 ・はじめはめんどくさいなぁと思っていた。でもやっているうちに楽しくなってきた。パソコンで調べたり,エマ先生とゲームをしてあそんだり,劇を作って練習をしたりして,すごく楽しかった。発表もできて良かったです。

 ・最初はできるか不安でしたが,やり終えると以外に簡単だったなと思った。初めは,パソコンでいろいろと調べていた。次に,イギリスのお金を作った。そして発表原稿を書いた。そして発表をした。少しだけど,店でのやりとりが分かったから勉強になった。発表も大成功だった。もっと英語のことをいっぱい知りたかった。けっこう楽しかった。

 ・今,ふり返ってみると,やっぱり最後までできて良かったです。最初,みんなする事が分からなくて,パソコン室でただずっと調べていました。そんな時,Yちゃんがサンバイザーを作ってきてくれました。それを参考にみんなでいろいろな道具を作り,発表のまとめを模造紙に作ったり,発表原稿を作りました。私は,マクドナルドに行って,カメラを撮らしてもらって,パンフレットももらってきました。それがけっこう役に立ちました。発表は緊張で早口になってしまったけど,大きい声で言えました。最後までできて良かったです。


6 成果と課題

(1)学習の成果
 @行事や習慣等を調べることで,子ども達にとって,イギリスがより身近な国になった。

 A自分達も楽しんでいるクリスマスが,国によっては深い意味があり,受け取り方が違うことがわかった。

 B発表に際して掲示物で説明する他にも,ペープサートや寸劇等,子ども達なりに工夫がみられた。

 C発表の練習を通して,子ども達のなかには,よりわかりやすい発表のしかたを追求する姿も見られた。

 D活動を通して,資料の集め方やまとめ方・発表の仕方等の力がついた。
 
 E評価については,みんなから良いところを認めてもらうことで自信がつき,うれしくて,自らもより積極的にかかわっていこうとする態度が見られた。


 (2)今後の課題
 @調査活動や資料を集める工夫
 ・インターネットや図書から得られる資料には限りがあり,なかなかほしい情報が得られない。また,得られても,子ども達には難しい内容であったり,内容が多すぎて,そこから自分に必要な物だけを抜き出せないことも多かった。

 A意欲につながる発表形態の工夫
 ・発表に際しては,ペープサートや寸劇等工夫が見られたが,発表を聞く側からすれば従来の一方通行的な発表がほとんどだったため,受動的で退屈な面もあった。そんな中で,ショップ班の発表で,買い物体験ができたのは,実際に体を使い参加することで楽しいものになった。

 Bわかりやすい目当ての提示と支援
 ・子ども達にとって調べやすい内容と調べたい内容との一致が難しい。そのような場合,教師側から児童にとってわかりやすいめあてを提案すべきかどうか迷った。

 C担任以外の教師がグループを担当したときの時間の確保と,活動経過や内容の把握をどうするか。
 ・今回の活動では,4つの班活動ということで,学年付きの教師を加えた4人の教師で指導した。しかし,時間の関係上いつも4人での指導というわけにはいかなかった。子ども達のワークシートや教師間の連絡だけでは伝わらない部分が多くあり,学年全体で取り組む班活動の問題点といえる。


 (3)今後の展望
 ○国際理解の活動を進めるにあたっては,前もって教師が「収集できる資料」や「協力をしてもらえるゲストティーチャー」等をつかんでおいて,子ども達の活動をいつでも支援することができるようにしておくことが大切である。

 ○課題を決めるにあたっては,外国のことでもあり,簡単な内容であっても分からない場合がある。そこで児童はいろいろと課題を変えがちだが,当然,本来の目的からはずれるような課題(内容)が出てきた場合は,教師の適切な支援が必要であると言える。