第4学年 総合的な学習の時間の取り組み
1 実施期間 5月〜9月
2 学 年 第4学年
3 指 導 者 野崎兼司 樽口さおり 大東泰子
4 単 元 名 「自然・安全パトロール」 調べる筋道を考える総合的学習を目指し
5 単元について
新学期、活発な子ども達と出会い4年生の学習がスタート。毎年そうだが、すべてが手探りでのスタートであった。今年度は総合学習のスタートの年にあたり、この意味でもあわただしく学習を始めた。
4年生は落ち着いている子が多く、学習への取りかかりがスムーズである。それゆえ、自らが計画し検証を進める総合学習を目指した。また、国語科の単元で学んだ、依頼の仕方、探求の進め方なども実際に生かすことにした。
このように、総合学習の下地となる学習を平行させながら、総合的学習の年間計画を作ることになるが、4年生として、1年間の学習計画を十分見通せないことが課題となった。しかし、本校では、昨年度までに総合的学習の実践が取り組まれていたので、学年として、総合学習の方向性はある程度見通すことができた。反面、今年度の子どもの実態に合わせた総合学習をどうすべきかや、学習を進めるうえで、大切にすべき点やねらいをどうするかなど単元についての議論が続いた。これといったテーマが決まらない中、学年では、下記のような事柄を基本にテーマを構築することにした。
・身近な事柄から、自分なりの気づきを見つけることができる学習内容であること
・学力の差で興味が決まってしまわない内容であること
・取り組んでいて楽しく活動できること
・学習中に、様々な人に出会うような体験がもてる内容であること
この他にもいろいろ出されたが、総合のテーマや進め方を話し合うことで、学年としてのねらいや確認事項が少しずつ明らかにされた。
各担任から提案されたテーマや題材は、社会科の内容を発展させたものが多かった。また基礎学力の定着を図る意味から、学力の補充に視点をあわせたものも考えられた。それは、落ち着いて学習できる学年ではあるが、思考の深さや計画の立案には大きな開きが見られ、学力のばらつきや低学力の子どもが目についたからである。
4年生としては、最終的に子ども達にとってあつかいやすい内容をもとに計画を構築することになった。具体的には、社会科で学んだ“ゴミ、水、安全”といった既習の内容をベースにして、学習を環境・安全に広げていくような単元である。指導計画を決めるにあたっては、上記の観点をおりまぜながら考えてみた。さらに、もう一つの総合として、国語科や道徳科の学習をもとに福祉に関する学習も計画した。結果としては、4年生は、“環境・安全”・“福祉”の2つのテーマについて学習することになるが、以下、“環境、安全”に関する方の総合学習をまとめてみた。
総合的学習の進め方として
今回の総合的学習を進めるにあたり、学級の仲間集団を基本に、個人による総合学習を考えた。それは、一人ひとりが自分の決めたテーマや目標に向かって探求の手順を考え、学習を進めてほしいと願ったからである。
4年では、自らが計画し探求を実行していくことは少し難しいと思われるが、グループで取り組むと、他人任せになり、責任感や学習の深まりの面で曖昧になると考えたからである。しかし、個人での取り組みが、総合学習を意欲的に進めるための最良の方法だとは考えていない。移行期間(3年間)からの経験では、グループで相談しながら学習する方が、学習意欲が高まり、発想がユニークになった場面を多く見たからである。それぞれの学習形態には、一長一短が考あるように思うが、グループで活動する総合学習は、もう一つのテーマ(福祉・それいけ福祉調査隊)で取り組むことにした。
4年生全体を見渡し、子どもの学習状況をふまえると、今回のような学習では無理がある子も多い。そこで、学習をステップごとにノートに整理しながら学習を進めることにした。。
ステップとは、本校で考えている“発見・探求・まとめ・生かす”の4つの場面設定である。学習の区切りとして、4つの場面の始まりには、それぞれの場面で取り組む学習の方向性や観点を、随時支援することにした。よく似た考えの子ども達については、グループ化することも考える。ただし、こちらから意図的にグループ化をするのではなく、それぞれが進めようとしている検証内容が、同じ場合などに限り、随時、グループ化していくといった考え方である。グループを組む場合でも、あくまでも基本は、一人ひとりが責任をしっかりもてるように配慮した。
聞き取りなど、具体的体験学習を行う場面では、個々が全面に出るようにするため、調べる内容に関係している機関・団体に、自らが依頼文を送るようにさせたい。手紙を送ることで調べる意欲の高まりを期待している。この場合、当然のことではあるが、子ども任せにせず、日程調整などはあくまでも指導者側で支援することにした。
今年度は、まとめたことを自分の生活に生かすために、まとめの段階での提案や提言に力を入れることにした。このことについては後で詳しく説明する。学習の構想として、上記の例のように様々な活動形態を織り交ぜることを考えたが、基本的には、子ども達が主体的に考える場を少しでも多く生み出すことで、意欲的に活動してほしいと願った。
単元の構想・・・学習の進め方についての構想やめあてをまとめると下記のようになる。
出会い・発見 学習プラン全体のガイダンス・課題探し
探求 ・追究 調べ学習 ・・・・一部グループで活動
まとめ・表現 まとめ・発表 ・・・・学級単位で発表
振り返り・活用 ポスターづくり ・・・・個人、学年全体へ広げる。
4年が考えた単元“自然・安全パトロール”についてもう少し説明すると下記のようになる。前述のように、学年では社会科、理科を発展させることにした。学習を始める時点で、子どもたちは社会科で3つの単元を学習しており、総合学習への広がりという点では十分であると考える。
総合は本来、それぞれの子ども達が、テーマを考えることが大切である。そこで今回は、学習の進め方として、各自がテーマを設定することから考えてみた。しかし、すべてを子どもに任せるには、課題を探し出す経験が足りないように思えるので、声かけや資料提示など支援に力を入れることにした。
子ども達には、今回の総合学習から、身の回りにある自然や環境に対して心を動かすことの大切さに気づいてほしいと願った。このことは、5年生で学ぶ総合の前段階としても位置づけることができる。また、今回の学習では、自らが考えた探求の手だてや順序で、どこまで課題に迫れるかを学習の柱とした。しかし、学習を進める途中で、調べる内容や方法が身近な事柄から外れ、本の記述を写すだけになってしまうことも考えられるので、学習を進める上でできるだけ身近な事柄にもどるよう支援したい。また、調べる活動では、実際に見たり触ったりする過程が大切だと考える。それゆえ、子ども達には、活動の中で自分が気づいた些細な事柄にこだわってほしい。
子どもたちにとって、今回ような学習形態は、3年に引き続き2回目である。しかし、自らが企画・立案するのは初めての経験になる。このため学習の概要を明確に示すことが、何をどうしてよいのか悩んでいる児童にとっては、学習の進めるうえで重要だと考えた。
単元やめあての提示を始まりとし、ゴールに当たるまとめ・発表では、自分が決めたテーマ対して、どのような思いで調べたかを表すよう話した。そして、単に調べたことをまとめるだけでなく、自らの生活をよくするための提案をまとめてくれればと願った。
けれども、子ども達にしてみれば、私たちが示した“自然・安全パトロール”の“安全”や“パトロール”がやや不明瞭だと感じる。そこで、子ども達に説明するときには、“安全”や“パトロール”の意味を次のように説明した。つまり、環境問題、水や生命に対する安全意識、環境破壊なくす意識などをもつことが、パトロールの意味だと話した。また、ずっと先の未来の話ではなく、今、自分たちができることや、守らなければならないことを具体的に示してほしいと話した。そして、今回の学習を通して自然を慈しむ心を育んでほしいと考えた。
実際に学習を始めてみると、子ども達の中には、学習の進め方やまとめ方でとまどう場面が見られた。一部の子どもは、まとめのイメージができない子もいた。しかし、このことは、子どもにしてみれば当然の戸惑いであり、悩み戸惑うことも総合学習では大切な学習であると判断した。教師間で、結果ばかりを追わないことを確認し、学習のスタートとした。
6 単元の目標
・自分の気づきを大切にしながら、意欲をもって調べようとする。
・既習の知識を生かし、学習の計画、立案ができる。
・自分が感じた疑問を筋道立てて調べることができる。
・自分の調べたことをもとに、よりよい生活を願う心を育む。
7 指導計画(全35時間)
(1)出会い・発見・・・7時間
@社会科や理科の学習発展として、教科書、図書、新聞から、テーマになる課題を見つける。
ごみのリサイクル、ごみの調査、水質チェック、川の汚れ調査、ビオトープづくりなど
A気づいたこと発表しあう中で、友だちのテーマを知ると共に、自分のテーマ設定に生かす。
B自分のできることには、どんなことがあるのか考え、調べる方法や計画を立てる。
(2)探求・追求・・・13時間
@聞きとり調査をする。…リサイクルや水について調べる。
・浜田商店・リサイクルショップ ・スーパー ・川・各種団体
A聞きとったこと、調べたことをやってみる。…実際に○○○を体験してみる。
・牛乳パックや広告から、ハガキやしおりを作る。
・川や水の汚れ調査
・ミニミニ実験(水質調査、酸性雨、ビオトープづくり)
(3)まとめ・表現・・・10時間
@自然あんぜんパトロール大作戦!!
・自分の深めた内容をまとめる。「○○しよう・○○作戦」など、提言の形でまとめる。
・発表会をする。
(4)振り返り・活用 ・・・5時間
@よりよい生活にするため、自分のまとめたことを発信し、生活に生かす。
・空き缶を利用して、集会のプレゼントを作る。・ポスターづくり
8 学習の経過
5月後半
・総合学習のテーマに沿って図書や新聞から気づいたことをノートに羅列することから始める。 (出会い)
学年通信等で総合的学習の説明と資料集めのお願いをする。
6月
・自分が見つけた疑問の中から、テーマを決め、調べ方の筋道を考える。 (探求)
・手紙を書いたり、資料を集めたりする。
7月
・実際に現場に出かけ、聞き取りをしたり実験をしたりする。
・調べた内容から、伝えたい内容に絞りまとめ始める。 (探求・表現)
9月
ミニミニ発表会
・自分のまとめたものをクラス単位で発表する。 (生かす)
・ポスターづくり
※前述したように、本単元では、自らが調べる方法を考え、関係団体に依頼するなど探求活動に重点を置いている。本校の研究テーマである「豊かな表現」については、もう一つの総合で重点的に取り組むことにした。
9 教科・道徳・特別活動との関連
社会・・・健康なくらしをささえる(ごみ処理と活用・命とくらしをささえる水)
安全なくらしを守る
国語・・・お元気ですか・ツバメのすむ町・新聞記者になろう・心にのこる発表会
10 学習活動の記録
出会い・発見
総合的な学習への取りかかりとして、社会科で学習した、“ごみ、水、命を守る”の中から、自分が興味を持った事柄について調べる。調べ方は、新聞の記事や図書の本から気づいた事としてノートに書きあげることからスタートした。
社会の学習を発展させた内容
「緩速ろ過(おいしい水を求めて)」「生ゴミが土の中でどうなるか。」「ごみのゆくえ」「ごみの中身がどう変わっていくか。」「水道の水」
自然について調べる内容
「木が弱る林、森」「酸っぱい雨が地球をとかす」「ダム」「紀ノ川の水を調査」「何日で水は腐るか。」「ほたるのすむ自然」「水の中の生物・ビオトープに生き物は来るのか。」
安全
「消火栓の秘密」
この段階では
こちらが示した学習のテーマは、簡単そうで漠然としているため、具体的に何を調べたらよいのか戸惑う子どもが目立った。支援として、本や新聞から上記の項目のように、気づいたことをたくさん抜き出すよう話した。
子どもたちの中には、早々とテーマを決めて、探求の仕方を計画したり、調べ始めたりする子どももいた。しかし、ほとんどの子は、自分なりのテーマを決めることに戸惑う場面が多く見られた。
何回か図書室などで調べ学習を続けることで、本や資料から自分なりのテーマを見つける子が増えてきた。ここでの声かけとしては、あまり難しいことをテーマに選ぶと調べられなかったり、本を写すだけになることを話し、できるだけ身近な事に関わる内容を選ぶように支援した。
テーマが決まり始めると、次の段階として探求の仕方を支援した。支援の具体的手だてとしては、国語の「ツバメ・・・」で学習したことを参考に、自分なりに探求方法をアレンジさせたり、手順をノートにまとめさせたりした。調べる内容によっては、学校外の団体や個人に資料請求をしたり、質問を手紙にして送ったりすることも大事だと説明した。手紙については国語の単元を参考にさた。また手紙の書き方などの資料も与えた。
今回の総合めあての1つとして、依頼文を書いたり、依頼したりすることもねらいとしていた。このことは、主体性をもって調べることに大きく関わる要因だと考えた。子どもたちにとっては、今後、総合学習を進める上で重要なリテラシーだと考えた。
探求、追求
学習の進め方でも説明したように、子どもたちには、次の段階として、探求・追求の進め方や方向性などをガイダンスした。その後、具体的に国語科で学んだ事柄をもとに、自分なりに探求方法を計画してみた。
学習の進め方がイメージできない子どもについては、先進的に計画を進めている子どもの例などを示し、まねができるところをできるだけ模倣するよう声かけすることにした。
計画がまとまった段階から、各自の方法で調査、探求、聞き取りなどを実施した。以下は、いくつかの探求の実践例やパターンである。
子どもたちが考えた探求形式(例)
新聞の記事に関心を示して手紙で依頼
水に関心を示し、その中から隣の町で育てられている「ゲンジボタル」について調べる
@図書室でホタルのことについて調べる。
調べる中で、分からないことを質問として、教えてもらえるよう手紙で依頼する。
A手紙の返事や資料を基に水の大切さについてまとめる。本当は、ほたるの飼育までしようと考えたが時期等の関係で断念する。
このほかに、森林課、和歌山市の水道局、町水道課、東京の自然保護団体などに依頼する子どもがいた。
実験・アンケートを中心に
ゴミのリサイクルに関心を示し、本で調べたことを実際にしようとする。
@教科書で学んだことを発展させ、本で調べた事柄を順序立てて検証を進める。
A手順をまとめ、実際にリサイクルに挑戦 再生紙を作る 堆肥をつくる 生ゴミのくさり方を探求 空き缶でおもちゃ作り 空き箱でプレーランドを
ゴミを減らすことや、再利用の仕方を実際に体験しながら学ぶ。
ミニビオトープ作り 水の変化を比較実験しながら観察 自分たちで工夫しながら再生紙づくり
上記の他にも、アンケートを実施したり、現場学習に出かけ聞き取りに行ったりする子どももいた。聞き取りや実験では、似たテーマの人が集まり、安全に配慮しながら実施した。
実際に現場で聞き取ったり、調査したりした例 役場の環境課で、灰の処理やペットボトルの処理について聞き取る。 佐川で水質の調査
水についての課題をもっている子は、グループを組んで浄水場の見学を行う。これは、水道課のおじさんから施設の説明を聞いているところ
この見学を参考にして、それぞれの課題のまとめを行う。また、この時期になると、学習の方向や調べ方が分かってきたからか、どの子にも笑顔がちらほら目立つようになる。
まとめ、表現
まとめは、自分が調べた事柄を全部ではなく、自分が主張したいところを強調ながらまとめた。また、○○作戦のように提案したり、伝えたいことを絞ってまとめた。児童のまとめを少し紹介すると下記のようになる。
児童のレポートの一部
リサイクル計画
地球のごみを減らそうと思いました。
そのため、再生紙作りに挑戦しました。
作り方は、図書室の本を見ながら、自分たちで道具も作りました。
パルプをすくうための道具は、針金ハンガー とストッキングで作りました。
段ボール迷路
私は紙の再生工場を尋ねました。工場で聞いたら
・土日が休み
・仕事は缶や雑誌をつぶすことです。
・困っていることは、中身が残っていたり、 分別されていないことです。
・缶をつぶす機械は、危ないので見れません でした。
私は、聞いたことを参考に段ボールを利用して迷路を造る計画です。
私からの提案はリサイクルできるごみは、中身を洗ったり分別したりすることが大事だと思いました。
水を大切に
町の水道課のおじさんに、自分が調べたり疑問に思ったことを質問をしました。
水道の使用量が多いのは、那賀病院だそうです。病院では、たくさんの水が使われていると分かりました。
別の人は同じようなテーマで
分かったことは
・1日で6500トン使う。
・一人で500リットル使う。
・水不足の時は、1000トンも足りなく なったことがある。
私からの提案
ちょっとのことでも水が節約できることです。例えば、洗い方の工夫です。植物にあげる水は、米のとぎじるでする。ふきそうじは、バケツにくんだ水を使う。
上記のようなことをするだけでも、水の節約ができます。
衣服のリサイクル
服に興味がわいたのでいろいろ調べることにしました。
調べ方
図書室で調べたり、実際にリサイクルをしているお店に行ったりして調べました。
分かったこと
・再資源化できないごみ
ぬいぐるみ・レインコート・マットレスなど
私からの提案
・服は捨てないでおいておく。役立つものに作り直す。
ごみの中身が変わってきた。
調べ方
子ども達と大人の人に分けてアンケートをとる。
美しいふるさとを残そう大作戦
ごみを減らすことを心掛け、ごみを分類するなどしてごみを減らす
消火栓と消火器
消防署の見学をして、消火栓のことを調べようと思った。初めは、何をしてよいのか分からなかったけど、調べているうちに楽しくなってきた。
調べて分かったこと
消火栓は、全部同じ役目だけれど、色や形がいろいろある。例えば、私は、役場で消火栓を調べたが、学校のと色や内容が違っていました。前面に書いてある字は、よく似ていました。
消火大作戦
日頃から、消火栓のあるところや使い方を知っておきましょう。火事の時には、きっと役立つよ。
どうして森に木を植えると、海の魚が増えるのか?
初めは資料が無くて困りましたが、森林課のおじさんに手紙を書き、いろいろと教えてもらいました。調べたいと思った理由は、社会で習って不思議に思ったからです。
おじさんから聞いたことをまとめました。
おもちゃを作ろう
社会で勉強したことをさらに詳しく調べ、「どうすればごみが減らせるか」や「リサイクルはいいこと」をまとめたいと思った。
図書室で調べると、空き缶からおもちゃが作れると書かれていたので、実際にやりたいと思った。友だちと協力しながら作ってみた。
ごみを減らす大作戦
みんな、いらないものからでも、いろいろなものが作れるよ。
生かす
生活に生かす場面として、集会に使うプレゼントを、空き缶からペン立てを作った。そして、1年生にあげた。
ホタルのいる自然を大切に
図書室で環境について調べている時、ホタルがどこにすんでいるのかに興味をもったので調べることをした。
調べ方
貴志川町に住んでおられる「ホタルを育てる会」の人に手紙を書き、いろいろ教えてもらった。
分かったこと
・ホタルは、カワニナ食べたり、光ったりして信号をだす。
・ホタルは、脱皮して白色から黒になる。
・ホタルの天敵は魚やカエル。
・人工飼育でも100匹のうち2,3匹し か育たない。
・ホタルの成虫は、20日くらいしか生き ない。きれいな水でしか生きられない。
ホタル情報
ホタルがすめるような、水や川を残し、みんなで汚さないようにしよう。
まとめた内容は、各クラスでミニミニ発表会を行った。その中から実際の生活に生かす方法を見つけ出す活動につなげた。
11 成果と課題
成果
・課題設定に時間がかかり、学習過程の全体像がはっきりするまで、子ども達はあまり学習に興味を 示さなかった。しかし、課題が決まり、調べ活動が始まると、はりきって学習することができた。
・似たようなことを調べている子どもをグループ化し、役場や浄水場などで聞き取り調査ができた。・自分たちで、手紙での依頼や資料請求などをすることができた。
・自然や環境に対する関心が高まり、自主的にリサイクルセンター等をまわり、聞き取り調査を進め る児童が増えた。また、休憩時間や家庭で自主的に課題を調べようとする児童が増えてきた。
・普段の学習であまり積極的でない子どもたちも、総合的学習では、いきいき活動することができた。 特にアンケート調査やまとめをする場面では、普段の学習で目立たない児童の活躍が目についた。
・教科学習では見られない頑張りやリーダー性など、たくさんの子ども達の違った一面を見ることが できた。
・総合的学習の時間は、意欲的に取り組む子どもが多く、どの子も楽しそうに学習を進めることがで きた。
課題
・今回は、自分にあった課題を見つけることが目標の一つであったが、子どもだけではテーマが絞り 切れなかったり、まとまりが無いように感じた。4年生として、大きな課題の枠を設定し、その中 で課題を絞るように試みたが、それでも何をどうしてよいのか悩む子どもが目立った。また、個々 テーマが違うので、指導計画や助言に苦労した。
・インターネットや図書から得られる資料には限りがあり、なかなかほしい情報が得られなかった。
また、得られた情報も読解できないなど活用のところで時間がかかった。
・今回のように、個々たくさんの課題を同時に指導するためには、教師の幅広い知識と段取りが必要 で日々の教材準備とあわせると、すべてに時間的余裕がなかった。
・子ども達の調べたい課題が、難しくなる傾向がみられ、身近なものへ軌道修正するための適切な支 援を、どこまでしてよいのか悩んだ。
・「課題を見つけ、探求し、まとめ、発信す力」をつけるためには、本を読んだり書いたり発表した りする、普段の学習の積み上げが必要であると感じた。
・今回のように学級で取り組む場合でも個々の対応に苦労させられることが多かった。
☆必要物の配布、準備
☆落ち着いて学習できるクラスの育成。特に一部の児童を校外に連れて行く場合など、残してきた子どもの安全面が気になった。
・学年全体や個々で使う用具・材料の費用がまちまちで、どのように処理すべきか困った。
・パソコン室や図書室の関係で、調べる時間が限定されるので、自由に使えるパソコン(古くてもよい)が学年、学級に必要だと感じた。
12 学習を終えて
今回の学習をまとめると下記のようになる。4年では、二つのねらいを設定し指導した。一つは、自己解決能力の育成であり、もう一つは、表現活動の重視であった。今回紀要にまとめたのは、前述の内容のものである。最初、子ども達は、自分のしたいことや課題を見つけることができず苦労した。しかし、少しずつ課題を見つける中で、様々な人の協力を得る方法や、探求の仕方を学び、たくさんの資料を集めていた。
資料を集める段階では、家庭にも協力していただき、調べる方法をより深めることができた。この結果、子ども達は、自分の調べていることに対してさらに興味をもち、より一層、課題追求に意欲的になった。取り組みを通して、「環境・安全」という、生きていくうえで必要なことがらに関心を持たせることができた。反面、今回の学習をすぐに具体的な生活の場面で生かすことは難しく思えた。 環境を守ることや、生活を工夫することの意識づけには意義があったと考える。意識の高揚。これが、今回の一番の成果だったのかもしれない。
今回は、まとめや表現方法には特に力を入れなかったが、資料をまる写しすることだけはしないようにした。あくまでも自分の中で消化し、理解した上で表現するように指導した。また、自分の調べた事柄から友だちに伝えたい内容を絞り込み、「わたしからの提案」や「○○作戦」として発信するようにも支援した。まとめに苦労する子もいたが、子ども達なりに工夫できるようになってきた。発表では、みんなの前で発表する中で、誉めあったり指摘しあったりするなど、自分の意見を言うことに対して少しずつ自信がついてきたように感じた。